秋の七草寺巡り

秩父七草寺巡りのご案内です。秩父七草寺巡りは万葉集に詠われた秋の七草が咲きます。秋の七草は、季節の花を愛でるために万葉の歌人「山上憶良」が季節に深く結びつく草花を詠った詩から生まれました。長瀞の萩の寺・尾花の寺・葛の寺・撫子の寺・女郎花の寺・藤袴の寺・桔梗の寺のお寺に、それぞれ「秋の七草」が一種類ずつ植えられていますので、お楽しみください。

萩の寺・不動山洞昌院

萩の寺

萩の寺では山萩・白萩・宮城野萩・屋久島萩など多くの種類が集められ、紅や白の小さな花を咲かせます。
宗派:真言宗智山派
本尊:不動明王
住所:秩父市長瀞町野上下郷2868
電話:0494-66-2503
一言:本尊は不動明王で、この辺りでは珍しく奥の院があり、昔は隆盛を誇っていたらしいです。 萩は、秋の七草の中でも大変種類が多く、山萩、白萩、宮城野萩、屋久島萩、夏萩などがあります。数多くの小さい紅色や白い花が咲きます。多くの品種が集められ、数万本が紅や白の花色を十月初旬まで競う。

尾花の寺・吉祥山道光寺

尾花の寺

尾花の寺は一般に、ススキ・カヤと呼ばれ黄金色の穂が秋風に吹かれて波打ちます。
宗派:臨済宗妙心寺派
本尊:釈迦如来
住所:秩父市長瀞町岩田735
電話:0494-66-2626
一言:本尊は釈迦如来で、祀られている像は身の丈一尺二寸です。尾花は、ススキやカヤと呼ばれて野原ではよく見かけますが、本堂にある尾花の丈は1m~2mになり、穂が獣の尾のような形をしてとても珍しいです。九月から十月にかけて、黄金色の穂が秋をさわやかに伝えて波打つ。

葛の寺・野上山金剛院遍照寺

葛の寺

葛の寺はつるがのびて、葉に埋もれて紫色の花が咲きます。境内には、葛のトンネルがあり、甘い香りを漂わせます。
宗派:真言宗智山派
本尊:役行者神変大菩薩
住所:秩父市長瀞町野上下郷2322
電話:0494-66-2713
一言:本尊は役行者神変大菩薩で、木製寄木つくり、等身大の尊像を安置しております。つる性の宿根草茎は10m以上も伸び、素敵な香りのする花が咲きます。葛のトンネルがあり、一帯をピンクや紫の色と甘い香りで覆い尽くします。葉に埋もれてひそやかに咲く花は、九月上旬まで甘い香りを漂わせる。

撫子の寺・長瀞山五大院不動寺

撫子の寺

撫子の寺では、かわらなでしこ、とこなつなでしこが植えられています。淡紅色の花を咲かせ、やさしい風情を感じさせます。
宗派:真言宗醍醐派
本尊:不動明王五大明王
住所:秩父市長瀞町長瀞1753-1
電話:0494-66-0262
一言:本尊は不動明王を含め、五大明王を祀っております。不動明王は昔から一願成就の信者が多くあり、一年に一つだけの願い事をすると必ず成就すると言われております。淡紅紫色の花弁の先が細裂する可憐な花は、十月頃まで咲き続く。

女郎花の寺・東谷山真性寺

女郎花の寺

女郎花の寺は、秋の七草の中で一番早く開花します。鮮やかな黄色の花が群生して咲くと、とても見事です。
宗派:真言宗智山派
本尊:不動明王
住所:秩父市長瀞町本野上177-9
電話:0494-66-0584
一言:本尊は不動明王が祀られております。寺宝は弘法大師作と伝えられる秘仏薬師如来像があり、珍重崇敬されている岩猿も祀られております。 女郎花は、小さい鮮黄色の花をつける美しい花です。鮮やかな黄色の花は秋の七草のさきがけ。九月下旬まで香り続く。

藤袴の寺・金嶽山法善寺

藤袴の寺

藤袴の寺の幻の花と言われる藤袴の花。早生と晩生の2種類が植えられ、紅紫色の花を咲かせます。
宗派:臨済宗妙心寺派
本尊:阿弥陀如来
住所:秩父市長瀞町井戸476
電話:0494-66-0235
一言:本尊は阿弥陀如来で、他堂から移された諸尊像も数体安置されております。裏山には採掘自然銅があり、隠れた名物となっております。藤袴は、淡紅紫色の小さい花を咲かせ、とても良い香りが境内を漂います。野山にも少なくなった幻の花。紅紫の小さな花は十月末まで咲く。

桔梗の寺・金玉山多宝寺

桔梗の寺

桔梗の寺は紫と白の桔梗が群植されています。いっせいに開花すると、大変見事で、寺を彩ります。
宗派:真言宗智山派
本尊:十一面観音
住所:秩父市長瀞町本野上40-1
電話:0494-66-2268
一言:本尊は十一面観世音菩薩で、不動明王と毘沙門天も祀っております。桔梗は、早生と晩生があり、7月上旬~9月上旬まで白と紫色をした桔梗が綺麗に咲きます。淡い青紫の花をつける桔梗。遅咲きの花は九月の末頃まで寺を彩る。