茅葺屋根

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茅葺

茅葺屋根は、今では、とても珍しい屋根になっていますが、昔は、この民宿のまわりにも何件かありました。どの家も茅葺屋根を維持するのが大変になってきて、トタンで巻いたり、瓦屋根にしたりして、ほとんどなくなってしまいました。秩父中を探すと茅葺屋根の家はありますが、どこの家も維持するのが大変そうです。民宿すぎの子の茅の材料は、熊谷・児玉などを探して集めてくるのですが、その作業も大変で、2トントラック3台は必要な時もあります。あと、茅葺職人さんも現在80歳を過ぎました。この職人さんが唯一の職人さんで、後継者はいないのです。万が一、職人さんがいなくなってしまったら、次は私がなんとかがんばってやってみようかと思っております。いつまでも、歴史ある伝統の茅葺屋根を守っていきたいものです。

■茅葺屋根の葺き替えは、こんな感じです。

 

 古い茅を取り除く

古い茅を取り除く

古い茅を取り除いている作業です。端から中央までを画像のように使えなくなった茅を取り除いて、上から使えそうな茅を引きずり出して段差調整をします。

 

新しい茅を並べていく

茅を並べる

新しい茅を並べていきます。この並べる作業も下から見ていると誰でも出来るような気がするのですが、細い茅を綺麗にまとめて雨漏りしないように並べるのは、長年かかる技となっております。

 

足場の竹を置いて茅を締め付ける

茅を締め付ける

足場の竹を置いて、その上にのって茅を締め付けております。茅を締め付けるときは、細い竹と縄を使って図のように竹を足で踏んで絞めつけます。締め付ける力加減と、縄の縛り方が重要です。

 

茅の束

茅の束

屋根に使っている茅の束はこんな感じになっております。これは、集めた茅を図のような大きさの茅にまとめて使いやすいようにしております。これを下に用意しておき、使うときに下から上に運びます。

 

葺き替えのリズム

葺き替えのリズム

茅を並べていくときは、図のようにして茅の束を足元に置いて、茅を揃えながら使う分だけまとめて並べていきます。この茅を綺麗にまとめるのも長年の技で端から端まで綺麗に職人さんは並べていきます。

 

茅の角度調整をするコテ

茅をたたくコテ

茅を並べ終わると図のような木のコテを使って角度調整をしていきます。このコテは売っている物ではなく、職人さんが自分で作ったものです。昔から、考えられている道具なので使いやすくできているものです。このコテも使っていくと、擦り減っていくんですよ。

屋根の一番上の部分

茅の一番上の部分

茅葺屋根の一番上の部分ってこんな感じになっております。茅の束を図のような感じにして厚く縛っていき、この上にトタンを置いていき、長い竹を置いて止めてあるわけです。なんとも考えられている部分です。

 

煙だしの部分

煙だしの部分

煙だしの部分です。今は、ここから煙を出すことはないのですが、昔は、囲炉裏でたくさん薪を使って暖をとったので煙がここからでていたのです。両サイドにあるので、ここから煙がでていたら絵になるでしょうね。茅葺の家って、どこか愛着がわいてくる家なんですよね。

 

ハチの家は茅葺屋根の家です

茅葺き屋根の犬小屋

茅葺き屋根の犬小屋

すぎの子の愛犬ハチ(黒柴犬)ちゃんの家です。私が、茅葺屋根の犬小屋を作ってみたのですが、冬はとても暖かいみたいですよ。うすい毛布を入れているだけなのですが、汗をかくほどです。夏は逆に涼しいみたいで、暑いと中に入っております。下地は竹で作って、縄の縛り方も職人の技を入れております。犬小屋と言っても、職人の技はすべて入れてありますよ。

 

茅葺の職人さん

うちの宿の茅葺の職人さんの技法は、秩父流になっているそうです。他県には、それぞれの流派があるみたいで、それぞれやり方が違っているそうです。この秩父流を使えるのは、この職人さんだけで流派が絶えることは、悲しいことです。秩父の流派がなくならないように精一杯の努力をしていきたいものです。