秩父札所9番巡り明星山明智寺

秩父札所9番巡り明星山明智寺のご案内

歴史

歴史

明智禅師によって建久二年開創と伝えられております。秩父札所9番の観音堂は、第五番札所の語歌堂と同時代同形式で再建されましたが、明治十六年、落雷で焼失しました。以後、民家まがいの仮堂でありましたが、平成二年になって、ようやく再建されました。朱塗りの六角堂、納経所ともに質素なたたずまいです。本尊の如意輪観音は、安産子育ての観音として知られ、年二回の縁日には近郷近在からの人々で賑わいます。「秩父観音霊験記」には、孝行息子が、観音堂に籠って「無垢清浄光 慧日破諸闇」の「観音経」の妙音を唱えたところ、明方に明るい星が内陣から飛び出し、今まで盲目だった母の目が開いた、と書かれております。山号の明星山は、この霊験から名づけられました。

札所9番

札所9番

秩父札所9番の本尊は恵心僧都作と伝わります。平安時代に一条天皇の妃が難産で苦しんだ際に、勅命を受けて、長さ九寸一分の香木から如意輪観音を掘って祈願したところ親王が誕生、母子ともに無事だったといいます。以後、安産の苦を救ってきた像です。子育てや眼病にも霊験がある、ということから、近年では愛猫や愛犬の健康祈願に訪れる人も増え、玩具類の奉納が多くみられます。堂の前に、中世武士の供養碑として知られている青石塔婆が三基立っていて、碑面には蓮華座に聖観世音にかかわる梵字が彫り刻まれています。

御詠歌:巡り来て その名を聞けば明智寺 心の月は くもらざるらん
真言:おん はんどめい しんだまに じんばら うん
宗派:臨済宗南禅寺派
本尊:如意輪観音菩薩
住所:〒368-0072 埼玉県秩父群横瀬町横瀬2160
電話:0494-24-3125
時間:8時~17時
交通:西武線「横瀬駅」下車、徒歩10分。または、秩父鉄道「秩父駅」より西武バス松枝行きで「公民館前」下車、徒歩5分。

文塚

文塚

ここには珍しい文塚があります。昔、一条天皇の皇后が難産で苦しまれたとき、恵心僧都が勅命により九寸一分の香木に如意輪観音を刻み、安産を祈願して無事 出産されました。以後女人が願いを書いて納めたのが文塚のはじまりといいます。秩父札所9番は今は写経の供養や、学業成就、家庭繁栄の御利益があるとして大勢の人に信仰 されております。

兵衛の絵巻

兵衛の絵巻

秩父札所9番にある横瀬の兵衛の絵巻です。孝行息子が盲目の母を連れてお堂にて経を唱えると明星飛び出し母の目が開く。