秩父札所12番巡り仏道山野坂寺

秩父札所12番巡り仏道山野坂寺のご案内

歴史

歴史

春には桜が美しい山道の先に、重層桜門造の山門が建っております。秩父札所12番の山門の左右の花頭窓の中には、冥界で亡者を裁く閻魔大王をはじめとする十王像が並びます。山門の中央には三面の「あずかり観音」が坐す。右側は怒り、中央は病気、左側は煩いを預かってくれるとされます。明治時代の大火にも焼け残った貴重なものです。本堂は、正面八間半、奥行七間。本尊は午歳のみ開帳の秘仏ですが、ほかに薬師尊像なども安置されております。

札所12番

札所12番

秩父札所12番は入母屋二重垂木の八脚門で、左右に火灯窓(花頭窓)を配し、自然木の丸太を柱として上層・橡・勾欄をまわした簡潔で重厚なところは禅寺に似つかわしい風格を保つ。楼上には阿弥陀・釈迦像・十三仏像が安置され、階下両脇には十王をまつっている。秩父札所12番の本堂は六間四面で、内陣にまつられている本尊は、一木造りの藤原時代の作と言われている聖観世音で、優しい顔立ちをした豊麗な美人を思わせるような立像である。昔、甲斐の国の絹商人がここを通りかかったとき、山賊に襲われもはや叶わぬ命と一心に南無観世音を唱え続けた。すると肌のお守りが光明雷のごとく輝き、賊どもは眼を射られて逃げ去った。観音の功徳に感泣、後にこの地に堂宇を建て、観世音を勧請してまつったのが寺の草創だと言われている。

御詠歌:老の身に 苦しきものは野坂寺 いま思い知れ 後の世の道
真言:おん あろりきゃ そわか
宗派:臨済宗南禅寺派
本尊:聖観音菩薩
住所:〒368-0033 埼玉県秩父市野坂2-12-25
電話:0494-22-1608
時間:8時~17時
交通:「西武秩父駅」より徒歩15分。または、秩父鉄道「お花畑駅」より徒歩20分。

あずかり観音

あずかり観音

秩父札所12番寺山門の正面のあずかり観音は苦しみをあずかるといいます。右側:怒り、腹立ちを観音様にあずけて平常心にもどりましょう。中央:病い痛みを観音様にあずけて楽しい毎日を過ごしましょう。左側:煩い悩みを観音様にあずけて安らぎの心にもどりましょう。

ふれあい観音

ふれあい観音

良寛さんの
「幼な子が 次第々々に智恵つきて
佛に遠くなるぞ悲しき」
という歌があります。そこでこの観音様に触れて、悪い智恵のつく前の昔の心に戻るというのであります。

十三佛

十三佛

秩父札所12番寺山門の左に十三佛が祀ってあります。両親供養に訪れる人が多いです。また、十二支の守り本尊として深く信仰されております。虚空蔵菩薩・ 丑寅歳・不動明王・酉歳・文珠菩薩・卯歳・大日如来・未申歳・普賢菩薩・辰己歳・千手観音菩薩・子歳・阿弥陀如来・戌亥歳

六地蔵

六地蔵

秩父札所12番寺本堂の正面に童顔の六地蔵が立っております。お地蔵様に刻み文字!
動ー直心 人の為に動く無畏の心
友ー思心 思いやりの心、人と共に生きる心
優ー温心 穏やかな心、灯のある心
遊ー無心 無策の心子供のいたずら心の如し
願ー祈心 喜んで人の為に祈る心
空ー佛心 虚空の如く広く深く明るい心