秩父札所26番巡り萬松山円融寺

秩父札所26番巡り萬松山円融寺

歴史

歴史

秩父札所26番円融寺は、下影森の山麓にあります。本堂は間口八間の大きな建物で、恵心僧都作と伝えられる本尊の聖観音がここに安置されております。本堂から出て山沿いに行き、三百段余の石段を約30分登って行くと背後に岩壁、谷に向かって朱色の間口を広げた舞台造の堂宇が見られます。京都の清水寺を模した舞台に立つと、周囲の風景が一望できます。江戸時代中期の建築で、回廊つき三間四方、岩場の斜面に、しっかりと組み込まれています。唐戸には、菊・牡丹・蒲などが彫られています。

札所26番

札所26番

秩父札所26番の寺には、有名な寺宝鳥山石燕作の景清牢破りの絵馬と、石燕の門人石中女が13歳のとき描いたという紫式部石山寺秋月の図の絵馬が保管されている。県指定文化財の牢破りの絵馬は、源頼朝を討とうとして果たせず、牢に繋がれたがこれを破って出牢、その後数奇な運命をたどった景清の生きざまの一端を表しだしたもので、浄瑠璃や歌舞伎などに詳しい。そのほか、秩父札所26番の本堂の戒壇には、高さ1.2mの衣の下に鎧をつけた軍身姿の勝軍地蔵菩薩立像、十一面観音像、毘沙門天像などがある。本尊をまつる観音堂(岩井堂)は、寺より30分ほど山の上にある。琴平神社の石段を上れば、神社の奥の院をめぐって懸け造りの岩井堂に着く。間口・奥行各三間、方形屋根二重垂木、三方勾欄をめぐらした朱塗り舞台の堂である。

御詠歌:尋ね入り むすぶ清水の岩井堂 心の垢を すすがぬはなし
真言:おん あろりきゃ そわか
宗派:臨済宗建長寺派
本尊:聖観音菩薩
住所:〒369-1871 埼玉県秩父市下影森348
電話:0494-23-8838
時間:8時~17時
交通:「西武秩父駅」より西武バス浦山常磐橋行きで「昭電前」下車、徒歩4分。

霊験記

霊験記

この寺は、重忠の祖父の代より信奉され重忠は特に信奉して多くの霊験を受けたと云われております。

秩父修験

秩父修験

このような地形を利用して秩父修験の行者達はこの道を日に何往復もし、武甲山頂を拝し両神山を拝み邪心を去り行を積まれました。こうした行者の方々が江戸へ出て観音講を広めたと聞きます。

石段

石段

この石段は三百段余あり、登りきるのに30分以上はかかりますので、ゆっくりと休みながら登ってください。登りきるとこの先は、豪快な舞台造の岩井堂が建っております。