弟富士のカタクリ園・大塚カタクリの里

弟富士カタクリ園

弟富士カタクリ

弟富士カタクリ園は、秩父市荒川の武州日野駅(秩父鉄道)から徒歩5分の場所で見学できます。ここは、弟富士山山麓北斜面で、武州日野駅の裏側に位置しております。観賞用の遊歩道が整備されているので、歩きながらゆっくり薄紫色のカタクリの花を見ることができます。

カタクリの花

弟富士カタクリの花

カタクリの花は、つぼみに太陽の光が当たってくると、花びらがそりあがってくる姿がとても美しいです。カタクリは、斜面や平らな場所によって違いがありますが、地中深くに長さ3~5cmくらいの長楕円形の鱗茎があり、春先になると、この先端から地上に15cmくらいの花茎を伸ばし、紅紫色の6枚の花被片の花を一つ、下向きにつけます。花茎の途中に、表面薄緑色でところどころに紫斑があります。昔は、このカタクリのことをカタカゴと呼んでおりました。カタカゴは、傾いた籠状の花という意味です。万葉集十九大伴家持には、「もののふの八十娘子らが汲みまがふ寺井の上の堅香子の花」と書かれております。これは、清水を汲みながら談笑する乙女の笑い声とカタクリの花で春を描写しております。

 

弟富士カタクリ園

見頃:4月上旬~4月下旬

交通:武州日野駅(秩父鉄道)から徒歩5分

大塚カタクリの里

大塚カタクリの里

大塚カタクリの里は、武州日野駅(秩父鉄道)から徒歩10分の場所の雑木林の中にあります。遊歩道が整備されておりますので、ゆっくりとカタクリのお花を楽しまれてください。

カタクリの花

大塚カタクリの里

荒川にあるカタクリのお花は、どれも大きなカタクリのお花なので見ごたえがあります。群れておりますので,辺り一面の薄紫色のお花をご覧ください。遊歩道が整備されておりますが、足下に気をつけて、ゆっくりとお花を楽しまれてください。

大塚カタクリの里

見頃:4月上旬~4月下旬

交通:武州日野駅(秩父鉄道)から徒歩10分

 

豆知識:昔の人たちは、5月頃になるとカタクリの鱗茎を掘りとり、外皮を除き、鱗茎を砕きます。それをすり鉢でさらに砕いて水を加え、綿布でこして、白く濁った水を乾燥させると良質のカタクリデンプンができます。市販品のかたくり粉は、主としてジャガイモデンプンで、このカタクリデンプンとは本質的に違ったものになります。

この良質カタクリデンプンを、すり傷・おでき・湿疹などができたときに、患部にふりかけて治したそうです。また、風邪・腹痛の時は、カタクリデンプンに少量の水と砂糖を適量加えてこね、熱湯でくず湯のようにして飲んだといいます。