秩父札所23番巡り松風山音楽寺

秩父札所23番巡り松風山音楽寺のご案内

歴史

歴史

音楽寺は、秩父盆地の西に広がる長尾根丘陵にあります。明治十七年十一月一日の夜、西秩父の一角に、困窮した農民が武装して集まり、困民党として蜂起した。彼らは一夜のうちに吉田・小鹿野の高利貸を攻撃し、二日午前中にこの境内で休息しました。その人数は約千人。自由民権運動史に特筆される秩父事件の始まりであります。この時、戦闘開始を告げる鬨の鐘として乱打されたのが、本堂右手の鐘楼に下がる梵鐘です。

札所23番

札所23番

秩父札所23番の観音堂は、三間四面、銅板葺きの方形造りで、まわりに勾欄つきの浜縁をめぐらしている。この回廊の幅が広く、柱間が広いので、三間四面とはいえ他の観音堂より一回り大きく見える。堂前の鐘楼には、市の文化財に指定されている梵鐘がある。1768年に鋳造されたもので、高さ120cm直径69.7cmで、鐘身の上方に108個の乳頭、下部には聖観音、不空羂索観音、十一面観音、如意輪観音、千手観音、馬頭観音の六観音が浮き彫りされている。また、観音堂の裏手5~6分の所に十三地蔵尊がある。昔、慈覚大師がこの地へ来て、秩父札所23番寺を造って悩める人々を救ってやりたいと考えた。この山へ登りはじめたが道に迷って困っているとき一頭の小鹿が現れて大師を案内したという話があります。

御詠歌:音楽の み声なりけり小鹿坂の 調べにかよう 峰の松風
真言:おん あろりきゃ そわか
宗派:臨済宗南禅寺派
本尊:聖観音菩薩
住所:〒368-0056 埼玉県秩父市寺尾3773
電話:0494-25-3018
時間:8時~17時
交通:「西武秩父駅」より徒歩70分。

六地蔵

六地蔵

地蔵菩薩は、釈尊が没せられそののちに弥勒菩薩が出現されるまでの無仏の時代に悪世の衆生を救われることを本領としている。人は死後六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天)の六つの世界を輪廻するとされお地蔵様がそれぞれの世界の人を救ってくれると信じている。

展望

展望

札所23番の音楽寺からは、武甲山と秩父盆地が一望できます。ここで秩父の風景を見ながら一息ついてから次の札所へ行きましょう。

霊験記

霊験記

内山源蔵は老母より、音楽寺の守仏の御影を懐中に入れ出陣し、勝利を得後に出家して観音を供養したと云います。