札所7番 法長寺と札所8番 西善寺
札所7番の寺の入り口には2基の石標があり、法長禅寺と不許葷酒入山門と刻まれておりますが、戒律厳しい禅宗の寺の門前にかかげる結戒の一つで、葷酒は、その強い臭いで他人を苦しめると同時に己の修行の妨げになり、また、酒は心を乱すので清浄な寺内に入ることを許さないという意味があります。
札所7番には、この小牛の石像がありますが、このような言い伝えがあります。昔、行基が自ら刻んだ十一面観音を背負ってこの地を行脚中、急に観音像が重くなったので仕方なく置いて立ち去りました。後に土地の牧童が草刈りをしていると、一頭の牛が現れて、座って動かなくなりました。そこで調べてみると、草の中に観音像が見つかったので、村人たちとともに堂宇を建てて、像を安置し牛伏堂と名づけたみたいです。
これは札所8番西善寺にあるコミネモミジです。この木は、とても大きく迫力があり、樹齢500年と云われております。幹の周囲3m、高さ10m、枝張り南北18m、東西20mになっており、新緑や紅葉の頃は、実に綺麗なので見ていただきたいです。これから紅葉の季節になってきますが、国道299号線を使って秩父にいらっしゃる方は、立ち寄って見ると良いかと思います。
コミネモミジの下に苔で覆われた観音様がありましたが、実にいいですね。自然と一体になっている感じがします。
なでぼとけがありましたが、多くの人がなでるので、ツルツルになっておりました。
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