ご挨拶

自然が豊富に残る奥秩父に茅葺き屋根の家があります。民宿すぎの子は築300年の合掌造りの茅葺屋根で出来ており現代ではあじわえない昔の世界がそのまま残っております。民宿の近くには、ヤマメやイワナがいる綺麗な川があり、川底が見えるほど美しい川がご覧になれます。茅葺屋根の古民家は江戸時代からの造りで昔の職人さんの知恵と努力が感じられるほど素晴らしい家となっております。

今では、屋根の職人さんがいなくなったので、私(宮崎義彦)が独学で屋根の葺き方を覚え、屋根のメンテナンスをおこなっております。

春になるとお庭には、母が山歩きで集めた山野草がたくさん咲き乱れ、お客様と山野草のお話しで盛り上がります。皆様が春になって、山歩きなどでみかける可愛いお花がこの宿でみれると、とても嬉しいですよね。夏には子供たちの大好きな昆虫採集が始まり、天然のカブトムシ・ノコギリクワガタ・ミヤマクワガタ等を捕りにでかけて、ひと夏の虫の思い出が楽しめます。また、秩父の紅葉の時期になるとあたり一面が色とりどりに染まります。浦山渓谷・大血川渓谷・三峰山方面・中津方面・長瀞岩畳などの紅葉はとても素敵になります。気軽に泊まれる茅葺屋根の古民家で一度宿泊体験なされてはいかがでしょうか、お子様にも昔の家はこんな作りだったんだよって教えられますよ。昔の時代を想像すると、ひょっとすると、ある日、あるとき、あなたにも心の故郷が見えるかもしれません。

かやぶきの宿 民宿すぎの子

茅葺き屋根

※茅葺屋根を維持するのも大変で、毎年、熊谷にたくさんの小麦を集めに行って来てストックしておきます。冬になってから小麦の屋根の葺き替えを行いますが、この葺き替えができる職人さんは、現在の秩父では一人きりとなっております。この伝統的な茅葺屋根の古民家を守るために日々、小麦の葺き替えの技術を見ております。
現在は、私が独学で屋根を葺き替える技術を覚えて、維持することに成功しました。いつまでも皆様に愛される思い出の茅葺き屋根の家を守るために、これからもがんばっていきます。

 

私から一言

宮崎義彦

小さい頃から山が大好きで山菜採り・山野草集め・岩茸採り・野鳥観察等を行っておりました。宿のお客様には、やはり山に来たからには天然の山の幸の美味しさを知ってもらうために、自ら山に入り美味しい旬の山菜などを採ってきて手作りでお出しすると、「とても美味しい」と喜んでいただけるのが何よりも嬉しいです。
春になったら春を食べに秩父に来てくんな!と毎回言っており、天然のタラの芽・コゴミ・コシアブラ・ワラビ・モミジガサ等の味は、一度食べたら忘れられないですよね。私自身が大好きな山の山菜だからこそ、お客様にその美味しさを伝えたい!その思いで営業しております。山に行って天然の美味しい山菜を採って、それを調理してお客様へお出ししております。
夏の季節には、子供たちは、昆虫採集と合宿で大賑わいになり、秋になると紅葉を見に奥秩父にお客様がいらっしゃるので自家製味噌を使った、いのしし鍋や季節鍋を用意してお待ちしております。 冬の季節も、幻のお餅と云われている栃餅を作ってお客様へお出ししたりして、お客様に喜ばれるようにしております。是非、奥秩父にいらっしゃる際には民宿すぎの子の手作り料理をご賞味下さい。きっと、宿泊して貴方の故郷を思い出すでしょう。 心のこもった手作り料理でおもてなしいたします。

私は、茅葺屋根も作れるようになったり、屋根のことも詳しいです。山の出来事のお話・自然の出来事など私でよろしければお話いたしますので、こちらに来た時に声をかけてみてください。よろしくお願いします。

 

江戸時代の頃は庄屋さんの家

※この茅葺屋根の古民家の家は、昔からこの場所にあり、この辺りでもとても有名で、お大臣の家だったと云われております。江戸時代のころは庄屋さんの御家として栄えており、地元でも有名な御家柄と云われております。1Fには当主の間と言ってこの家で一番偉い人がいるために造られたお部屋もございます。昔ながらの雰囲気があるこの古民家の民宿が皆様に気に入ってもらえたら嬉しく思う今日このごろでございます。

歴史一言メモ:庄屋さんは身分は百姓でありましたが、この地元の有力な豪農で、この辺りではかなりの有力者だったと云われております。屋敷に門を構えたり母屋に式台を設けたりしたり、着衣や履物も特別なものを着用していたと云われております。庄屋さんの家なので組頭等の村役人が集まり、年貢・村入用の割り当てをしたり書帳簿や願書類等の作成もしていたと云われております。