幻のきのこ 岩茸
秩父地域で幻のキノコと云われている岩茸は、山奥の断崖絶壁に生えております。岩茸は、地衣類で、成長はとても遅く1年に1mmくらいしか成長しません。生息している場所は、乱気流の場所なので天候が変わりやすく、濃い霧などが絶えず発生するようなエリアです。養分としてるものは、高山の岩場の腐葉土・霧などを吸収して成長しております。岩茸が岩場に吸着している面は、黒くてザラザラしており、岩場に張り付くような感じになっております。反対側の面は、茶色い色をしており、ここに、岩砂・腐葉土・苔などが付着しております。晴れている日は、くるくる丸まって小さくなっており、雨が降ると大きくなります。それを繰り返し成長しております。イワタケの成分には食物繊維が豊富に含まれており、昔から栄養価の高い食材とされております。また、多糖類のグルカンも含み、これに制ガン作用があるとされ、昔から薬として扱われて来ました。この岩茸を食として調理されるようになったのは、昭和の頃から色々な料理人が試行錯誤して考え出されたものかと思われます。一般の人がこの食材を目にしないのは、高級食材として扱われており、お店で目にすることが無いためと思われます。岩茸のことについて以下に画像をつけて説明したいと思います。
生息しているエリアは標高1000m~
生息しているエリアは、乱気流が絶えず発生している標高1000m以上の場所です。ここは動物たちの世界の場所で人間が近づいてはいけないようなエリアです。晴れていると岩場からの山々の景色は美しいですが、数時間もたつと恐ろしい風景に変わっていきます。これは経験しないとわからないと思いますが、この場所にいてはいけないような風景に変わります。
岩茸が岩場に付いている様子
岩場に付いている感じの様子はこんな感じです。絶壁の岩場の風通しが良い場所にあります。
採れる日
採れる日は、雨上がりか、雨が降っている最中となります。イワタケは、乾燥している時に採ろうとするとボロボロに砕け散ります。そのため濡れている状態の時を狙っていくのですが、岩場も滑りやすく大きな岩も突然滑落してきますので、危険な作業となります。この状態の岩場を登ったり下がったりして採ります。
濡れている状態
濡れいている状態は、こんな感じです。この状態になると採れやすいですが、辺りは濃い濃霧に包まれており、帰る方向もわからないほどになっております。犬を連れて行っても鼻が利かない状態になっております。
岩茸が乾燥している状態
乾燥しているときの岩茸です。手前にあるのは100年も経っている大きな岩茸です。小さいサイズを見ると丸まっているのがわかるかと思います。
岩場に付いている面
こちらの面が岩場に付いている面です。黒くてザラザラしております。真ん中には石付の場所もあります。
太陽に当たる面
こちら側は、太陽に当たる面です。岩砂・腐葉土・苔が付着しております。
黒い面を拡大して見る
岩に付いている面を拡大して見るとこんな感じです。ザラザラしており、岩場に張り付くのに便利になっているのがわかるかと思います。
太陽に当たる面
太陽に当たる面を綺麗に下処理すると、綺麗なブルーになります。茶色の状態からこのように美しいブルーが現れると感動します。
岩茸の達人
岩茸採りの達人は、母です。この頃の私は、岩場に下りることができなかったのですが、母は楽しそうにしておりました。絶壁の岩場を登ったり下がったりしているのを見ているとすごいなって思っていたころがあります。今では私が、この岩場を登ったり下がったりして楽しいって思っております。あと、どのくらい続けられるかわかりませんが、できるまでやってみようと思います。私は、岩茸採りを初めて15年くらいは経っております。ここまでやっていると遠くの岩場を見て、岩茸が付いているか付いていないかわかるまでになっております。
岩茸の料理
岩茸の料理でおすすめなのが、岩茸の天ぷらです。次に、酢の物・ゴマ和え等があり、健康食としてありがたく食べております。