札所19番龍石寺と札所20番岩之上堂
札所19番龍石寺です。このお寺は、起伏のある巨大な堆積岩の岩盤の上に建っております。昔は、渡し船で往来していたみたいで、渡船場の石段の遺構がそのまま残っております。本尊は、千手観音の木造りの坐像になっております。
昔、ある年のこと、ひどり日照りが続き人々は飢えと渇きで苦しんでいました。この地を訪れた弘法大師が雨乞いの業法を修したところ、突然大岩が二つに割れ大きな竜が天に昇りました。間もなく大雨が降り、人畜草木ことごとく生気をとり戻し、五殻も豊穣となったといいます。
札所20番岩之上堂です。この寺は、秩父札所中最古の建物といわれ、土地の名門内田氏が観音堂を造営し、代々これを個人で管理しているお寺になります。寺は、緑に囲まれるようになっており、荒川近くの断崖の上に建っております。
昔、川向こうに住む母の安否を尋ねて増水した荒川を渡ろうとした孝行息子を、この岩之上堂の聖観音が童子に化身して船を漕ぎ渡してくれたと云われております。
千疋猿が色とりどりになっていた。小切れと綿を使って小猿の形に縫いあげたものになります。子の生育を祈って丹念に縫いあげられております。
これを1回まわせば、お経を一巻読んだのと同じ功徳が得られると言われております。
摩尼とは摩尼宝珠とも如意宝珠とも言われております。
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