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茅葺屋根の葺き替え~完成と喜び!

茅葺屋根 職人 埼玉

茅葺屋根の葺き替えが終わりました。やはり回数を重ねてくると、かなり屋根の葺き方がうまくなってきております。今回の仕上がりは、自分で見てても納得いくような仕上がりになっております。屋根の立ち上がりから、端の刀の部分、ハナの部分、煙り出しの部分、どこを見ても葺き方が分かったので、これからは安心して屋根の作業ができます。足場作り、下地作り、屋根葺きを一人でできるようになったので、すべてを理解してきたと思います。茅葺屋根は、小麦の場合は、表面から20cmまでの部分が駄目になってきたら葺き替えといった感じです。それ以上、下の部分まで雨が浸透してきたりすると、下地の竹も悪くなる可能性があります。

太陽が良く当たる面で、7年くらい、日陰の部分で4年くらいといった感じでしょうか。。。

私の場合は、屋根をいじりたいので、悪くなったかなと思ったらすぐに新しくすると思います。そうすれば、屋根の技術もどんどんあがっていくんです。

茅葺屋根 職人 埼玉

ハナの部分のカットを終えてから、平らな部分に移動して、カットをしている作業です。かなり、綺麗でしょ。

茅葺屋根 職人 埼玉

カットが終わったら、こうやって竹ぼうきで、上から下へと掃除をし、破片を落としていきます。

茅葺屋根 職人 埼玉

竹ぼうきの掃除が終わったら、木のコテを使って叩いていきます。

屋根の上を見て、同じような角度になるようにしていきます。

茅葺屋根 職人 埼玉

ハナの部分の角度修正をしている作業です。雨の流れを考えて叩いていきます。

茅葺屋根 職人 埼玉

刀の部分を微調整しております。ここを作り上げるのにかなり勉強したかな。。。

茅葺屋根 職人 埼玉

こんな感じで仕上がりましたが、雨の流れを意識して、綺麗に作り上げていくといった感じです。雨は上から下へと階段のように流れていきます。屋根上から流れてきて、下まで落ちてくるので、屋根が悪くなるのは、屋根下から2mくらいの部分が一番悪くなります。

雨が流れて、次の日晴れれば、小麦が乾いて、少しモヤがでてくるような光景が見れます。それもまた、見ていて美しいものです。

私の場合は、これで完成ではなく、さらに技術の向上を目指し、学んでいきたいと思っております。

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