札所17番 実正山 定林寺
ここは札所17番定林寺になりますが、アニメの舞台にもなっているので知っている方は、多いと思います。この寺には、平将門の子孫・壬生良門の忠臣林太郎元の墓があるところから、定林寺と名付けられたといいます。昔は、桜の咲く頃に、近所の子供達が回廊を通ったりして遊びまわっておりました。穏やかな気持ちになるお寺です。
この銅鐘は、高さ138cm、直径77cmで、鐘の周囲全面に西国・板東・秩父百観音の本尊を浮き彫りにしてあり、各寺の御詠歌が刻みつけてある見事な鐘なので是非、ご覧ください。
この鐘には由来があります。昔、ある人が妊娠の身でありながら巡礼に出ました。途中17番付近までくると急に産気づき、赤子を産み落としてしまいました。困り果てた女は赤子を油紙に包み、寺のほとりの沼に棄てて巡礼を続け、やっとのことで結願を果たしました。家へ帰ってみると捨てた筈の赤子が土間に立っている!驚いてそこを掘ってみると土の中に定林寺のご本尊の姿が浮かび出た!女は我が身の行為を恥じ、懺悔し、その罪ほろぼしに梵鐘をつくり寄進したのがこの鐘だといいます。
霊験記:壬生の良門の臣林太郎定元
お寺に入って上を見上げると絵がいくつも描かれていたように見えます。これが再現されていたら、さぞかし綺麗な絵になっているだろう。
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