札所9番 明智寺と札所10番 大慈寺
札所9番の観音堂は、二間六面の六角堂形式になっておりますので、外から見ても美しいです。本尊は如意輪観音になっており、安産子育ての観音と知られております。1月と8月のそれぞれ16日の縁日には、多くの女性の信者達で賑わっております。あと、このようなお話があります。親孝行な息子が、観音堂に籠って無垢清浄光・慧日破諸闇の観音経の妙音を唱えたところ明け方に明るい星が内陣から飛び出し、盲目だった母の目が開いたと云われております。
札所10番の石段の手前に、延命地蔵がありますが、赤い頭巾と白い腹がけを着せられたふっくらとした顔立ちになっておりますので、この地蔵様を見ただけで笑顔になります。本尊は聖観音になっており、賽銭箱の左側に赤い色をした、おびんづる様が座っております。このおびんづる様は、神通力を持っておりましたので、訪れる人は、自分の病む箇所を手でさすり、それで、おびんづる様の同じところを撫でると、病気がそこへ移るという言い伝えがあります。
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