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藁葺き屋根の角度調整をし、ハナの部分まで作る

茅葺屋根 職人 埼玉

藁葺き屋根の葺き替えの、2段目からハナの部分まで作成しました。かかった日にちは、3日間になります。小麦を綺麗に並べていったら、木のコテで屋根上に合わせて叩いていきます。屋根上のことを「グシ」って言っており、グシに角度を合わせて叩いていきます。叩いたら、画像のように、木のコテで角度を見たり、叩いた場所に顔をつけて、グシが見えればOKです。

茅葺屋根 職人 埼玉

屋根の角度の微調整が必要なときは、こうやって細かく叩いていきます。これも慣れないとかなり難しいです。

茅葺屋根 職人 埼玉

綺麗に叩いたら、足場の縄を出していき、足場の丸太を取り付け、細い竹を縄で締めていきます。

茅葺屋根 職人 埼玉

小麦を持つときは、こうやって1本1本に空気が入るようにしながら、綺麗に並べ替え、板のようにしてから、屋根に葺いていきます。これ、実際にやってみると、同じような間隔で並べていくのがいかに難しいかわかります。私は、すでに体が覚えたので、同じ幅で、綺麗に並べることができます。

茅葺屋根 職人 埼玉

ここは、ハナと呼ばれている部分になります。茅葺屋根の全てがそうですが、屋根の端の部分の作成は、かなり難しいのです。このような部分がしっかりと作れないと、強風などがきたときに、崩れ落ち、それが原因で、残りの部分も崩れ落ちていきます。しっかりと、職人の技を入れ、丁寧につくれば、強風でも耐えられる、屋根になるのです。ハナの部分には、中間に割った竹が4枚隠して入れております。これで、強風でも耐えられる屋根になります。

茅葺屋根の端の部分が作れるのは、師匠クラスの人だと言われておりますが、私は?笑

茅葺屋根 職人 埼玉

屋根の端は、古い小麦を取り除いたときに、どのようになっていたか理解し、頭でイメージして完成させたものを、その通りに作っていきます。私の場合、職人さんみたいに、何軒も家を作っていなので、イメージトレーニングを何回も何回もして、経験値をたたきこみ、それで屋根の作成の経験値を積み上げたので、作れるようになっているのです。これ、屋根でなくても、同じようなことをすれば、経験値は上がりますよ。

さて、ハナの部分まで作れましたので、後は、安心して、屋根の葺き替えができます。

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