札所6番 向陽山 ト雲寺
堂は、間口6間、奥行4間の本堂形式のもので、堂の正面軒下に圓通寺と彫った額があります。昔、とが池にすむ大蛇をこの聖観音に祈願して村人達が退散させました。村人達は、とが池を埋めて草堂を建て、武甲山から観音を移して萩野堂としたと云われております。個人的には、どれだけでかい蛇か見てみたかった。
昔、行基菩薩がこの地を巡回したとき、武甲山に3mを超すばかりの気性の荒い山姥が棲み、里人に害を与え、はてはこれを食らうという鬼神ぶりで、人々が困りはてているのを聞き、さてはこれを除こうと武甲山頂の蔵王権現にこもり、27日間の清誠をこらした悪魔降伏の祈願をしました。この神力呪力によってさしもの山姥も悶絶し、悪魔ことごとく平伏しました。よって遠国へ立ち去るよう論したところ、山姥は前非を悔いて再び里人を食らわない起請の証しとして前歯1枚、奥歯2枚を折りとって献じて去ったといいます。その後、里人が行基に請うて彫ってもらったのが本尊で、山姥の歯3枚も当時のまま保存されていると云われております。
小さなお地蔵様がずらりと並んでおり、とても可愛かったです。
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