茅葺き屋根の葺き替え~1段目
茅葺き屋根の葺き替えを始めました。今回は、駐車場から見て左側の半面になります。屋根の作業に慣れてくると、屋根の状態を見て、「そろそろやったほうがいいね」って感じがわかってくるものです。足場は、こんな感じで組んでいきますが、縄の縛り方が特殊で、一度締めたら緩まないようになっております。もう、慣れてきたので、簡単にできるようになってきましたね。
足場を組んだら、上にあがって、下から2mくらいまで、一番下の段が見えるまで、小麦を剥いでいきます。こんな感じです。
次に、屋根の端に移動して、画像のように4つの束を連結させて作っていきます。これ、慣れないと、かなり難しい作業になります。職人さんでも端をできる人は、少ないと言っておりました。私、かなり練習とイメージトレーニングをしたので出来るようになりました。
端の部分ができたら、平らな面に移動して、小麦を均等に持って置いていきます。この均等に持っておくという作業も慣れないと難しいのです。上の部分と下の部分では置く厚みが違いますので、屋根の具合を見て調整していきます。
平らな面を並べるときは、こうやって一人で並べていかないといけないんです。誰か他に手伝ってもらって置くと、厚みが違ってきてしまいます。厚みが違ってくると、上にあがっていくほど、ずれてきてしまいます。
小麦を綺麗に並べたら、細い竹を使って、縄で絞めていきます。この部分の縄の絞め方も、今では、あんまり見かけない締め方になります。一度締めたら緩まないようになっております。
細い竹を締めたら、足場用の縄を出していき、丸太をつるせば、一段目の完成です。丸太の下が、ある程度綺麗になっているのは、コテを使って叩いているからです。
この記事へのコメントはありません。