札所5番 小川山 語歌堂
観音堂は、文化年間の再建で、銅板葺きの宝形造りになっております。本尊は、午歳に開帳される秘仏になっており、6本の腕をもち、蓮台に坐す。蓮台の下では2体の龍王が茎を支えております。
昔、この堂を建てたのは、本間孫八という分限者で、孫八は和歌の道に親しむ風流人でありました。ある日、ひとり堂にこもって歌想を練っていると一人の僧が訪ねてきて、話が好きな歌道のことに及ぶと大いに話しがはずみ、二人は夜を徹して和歌の奥義について論じ合いました。翌朝孫八が目をさました時、旅の僧の姿はすでになく、のちにこの僧こそ聖徳太子の化身であったことがわかり、孫八はこの堂の名を語歌堂としたと云われております。
山門の仁王像は、どこか愛嬌があるお顔をしております。
この記事へのコメントはありません。