茅葺き屋根の仕上げ~その2
茅葺き屋根の平らな部分をカットしていきます。屋根用のハサミはブーメランのようになっておりますので、支点を見極めて、それを使い、下から上へと下から上へとカットしていきます。この作業は慣れないと、腕がパンパンになってきます。今でも、ある程度カットしたら、休みながらカットするようにしております。
カットしたら、竹ぼうきを使って、小麦の破片を掃除していきます。私は、高いところは平気なので、このような足場でもバランス良く歩くことができます。ここの足場は、竹と丸太を使っております。縄を使って絞めてありますので、あんまり体重をかけると切れてしまいますので、注意しながら歩いて行きます。
竹ぼうきを使って掃除したら、後は、コテを使って、トントン叩いていきます。角度調整しながら綺麗に叩いていきます。このコテも手作りになっておりますので、ここにしかない物となっております。杉の木の根元を使って作っております。
こんな感じで完成しました。この技術を習得するのに8年はかかっておりますが、まだまだ未熟なので、これからも腕を上げられるように頑張っていきます。私は、足場作り、下地作り、縄の絞め方、小麦の葺き方のすべてを覚えましたので、この家に何かあっても修復することが可能となりました。私が生きている限り、この家だけは守っていこうと思っております。これからもよろしくお願いいたします。
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