秩父札所11番巡り南石山常楽寺

秩父札所11番巡り南石山常楽寺のご案内

歴史

歴史

寺伝では門海上人によって元文年間に開かれたと云われております。上人は仁王門建立中、病気となったが、本尊の十一面観音に快復を祈ったところ、ある夜、夢に老僧と金剛神が現れて上人の手を引き、「汝の病気、吾、治すべし」と語りかけたところで夢が覚め、病気も治っていたといいます。「秩父回覧記」には、永禄十二年、甲州から武田勢が侵入し、秩父札所11番の常楽寺の観音堂に火を掛けたことが出てくる「武田焼」といわれているもので、秩父の霊場の多くが、この時に打撃を受けました。

札所11番

札所11番

秩父札所11番の記録によると、秩父札所11番は昔は観音堂、仁王門、庫裏など堂々とした伽藍のある寺であったと言うが、1878年(明治11年)の秩父の大火で不幸にも類焼して、一切が烏有に帰したのだという。その後、1897年(明治30年)に建てられたのが現在の観音堂で、三間四面、流れ向拝付き方形建築。本尊は3尺(90.9cm)ほどの立像の十一面観音で、他に行基作といわれる釈迦如来像もかざる。1920年(大正9年)4月、秩父を訪れた若山牧水が、「秩父町出はづれ来れば機をりの 歌声つづく古りし家並に」と詠んだのは、この常楽寺前の坂道でのことだ。また、毎年1月3日の常楽寺元三大師の縁日には、大師のお守り札を発行し、達磨供養などが盛大に行われ初参り客で賑わう。

御詠歌:つみとがも 消えよと祈る坂ごおり 朝日はささで 夕日かがやく
真言:おん まか きゃろにきゃ そわか
宗派:曹洞宗
本尊:十一面観音菩薩
住所:〒368-0032 埼玉県秩父市熊木町43-28
電話:0494-22-2190
時間:8時~17時
交通:「西武秩父駅」より西武バス皆野行きか定峰行きで「坂氷」下車、徒歩3分。

六地蔵

六地蔵

秩父札所11番寺本堂に向かって右手に、新しい六地蔵が並んでおります。秩父市の石屋さんが寄進したもので美しいお顔をしております。六地蔵は六道「地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上」を能化してくださるといわれております。

風景

風景

秩父札所11番の高台から見下ろす風景は、街並みが増えたものの山々の風景が見れてとても気持ちがいいものです。新緑の頃になると街並みと山の新緑とで心が和む風景が広がります。

金剛神

金剛神

秩父札所11番に掛けてある物語の絵です。上人は仁王門建立中、病気となったが、本尊の十一面観音に快復を祈ったところ、ある夜、夢に老僧と金剛神が現れて上人の手を引き、「汝の病気、吾、治すべし」と語りかけたところで夢が覚め、病気も治っていたといいます。