秩父札所3番巡り岩本山常泉寺

秩父札所3番巡り岩本山常泉寺のご案内

歴史

歴史

秩父札所3番の三間四面の観音堂は、秩父神社境内にあった蔵福寺が神仏別離で廃され、その薬師堂を明治三年に移築したものです。永正十七年から十二年かけて建てられた常泉寺は、弘化四年に全焼しました。その際、一本造の本尊だけが運び出されたが、脇侍にはその時負った火傷の跡が残っています。この寺院は江戸時代初期に札所となりました。本堂の方も弘化の火災で全焼しましたが、安政五年に再建され、ここに薬師如来が安置されております。

札所3番

札所3番

秩父札所3番の観音堂は、一番四萬部寺の観音堂を作った秩父の名工藤田徳佐衛門の造営とされます。向拝の柱を結ぶ海老虹梁の龍の透かし彫は「かご彫」と呼ばれ、秩父で名高い彫士の飯田和泉の代表作です。本尊の聖観音は、室町時代の作です。札所3番の寺宝となっている子持石は、高さ30cm程の自然石ですが、形が赤ん坊にそっくりなところから、子宝の欲しい人が全国から訪れてきます。この石を抱くと子供に恵まれる、という言い伝えがあるからです。境内の古井戸の水は長命水といい、以前は、長寿や健康を求める人が飲んでいったといいます。裏山には、不睡石という折れば眼病に効くとされる石があったと伝えられております。札所2番の真福寺から常泉寺に来る途中の農家に、県指定天然記念物の、高さ十一m、樹齢五百年のキンモクセイがあり、秋には芳香が付近一帯に漂います。

御詠歌:補陀落は 岩本寺と拝むべし 峰の松風 ひびく滝津瀬
真言:おん あろりきゃ そわか
宗派:曹洞宗
本尊:聖観音菩薩
住所:〒368-0004 埼玉県秩父市山田1392
電話:0494-23-2050
時間:8時~17時
交通:「西武秩父駅」より西武バス皆野行きか定峰行きで「山田」下車、徒歩10分。

子持石

子持石

秩父札所3番寺本堂の前の縁側に、子持石、常泉寺と彫られた大きな木があり、そこに母親が子供を抱いているような珍しい形の石があります。子授けの御利益 があるといわれております。ここへくる秩父札所3番寺巡礼者の人々が熱心に拝んでいる姿も見られることがあります。全国から子宝の欲しい人が集まってきております。

不睡石伝説

不睡石伝説

秩父札所3番の不睡石伝説について描かれている絵巻があります。聖観世音像は、行基の彫刻と伝えられ長命水・子持石・不睡石の伝説が残っております。