秩父札所7番巡り青苔山法長寺

秩父札所7番巡り青苔山法長寺のご案内

歴史

歴史 

昔、行基が自ら刻んだ十一面観音を背負ってこの地を行脚中、急に観音像が重くなったので仕方なく置いて立ち去った。後に土地の牧童が草刈りをしていると、一頭の牛が現れて、座って動かなくなりました。そこで調べてみると、草の中に観音像が見つかったので、村人たちとともに堂宇を建てて、像を安置し牛伏堂と名づけました。これがこの秩父札所7番の観音堂を、別名牛伏堂と呼ぶ由来です。また、平将門との戦いに敗れた武士が死後に殺生の報いで牛となっていたのを、残された妻子が尋ね出し、出家して観音に祈って供養した、という物語も残っております。本堂脇に、この話にちなんだ牛の石像があります。

札所7番

札所7番

秩父札所7番の本尊の十一面観音が安置されている本堂は、江戸時代に蘭学者、大山師、発明家として活躍した平賀源内の設計によるものとされ、間口二十四・四m、奥行十八m。秩父札所中、最大の大きさを誇ります。正面の上部欄間にある朱塗りの彫刻も源内の作とされます。謡曲「海士」で知られる四国讃岐の志度寺の縁起となっている龍神から宝珠を取り戻して落命した海女の伝説を描いた「海女の珠取り図」で、実に見事なものであります。源内は、志度の出身であり、ここ秩父に来て、両神山中で発見した石綿で火浣布を発見したり、金・銅・鉛などの採掘を試みた。

御詠歌:六道を 兼ねて巡りて拝むべし 又後の世を 聞くも牛伏
真言:おん まか きゃろにきゃ そわか
宗派:曹洞宗
本尊:十一面観音菩薩
住所:〒368-0072 埼玉県秩父群横瀬町横瀬1508
電話:0494-22-1921
時間:8時~17時
交通:秩父鉄道「秩父駅」より西武バス松枝行きで「横瀬橋」下車、徒歩5分。

恵比寿様

恵比寿様

お寺の入口には、巡礼者の幸福を願うように恵比寿様の大きな木製の彫刻がございます。多くの皆様のこれからの幸福を願います。とても裕福なお顔をして札所7番の巡礼者を暖かく見守っております。

牛の像

牛の像

この石の像は、秩父札所7番寺に伝わる牛の話に由来しております。こんな話が伝わっております。平将門の家来がここに落ちのびて亡くなりました。妻がその 供養のため訪れると、その夜の夢に主人が現れて「将門にくみした報いでこの村の某家の牛の子に生まれ変わって苦しんでいる。」と言ったので、妻は出家して 夫の霊を慰めたといいます。