秩父札所10番巡り万松山大慈寺

秩父札所10番巡り万松山大慈寺のご案内

歴史

歴史

秩父札所10番大慈寺は、延徳二年開創です。明応二年に東雄禅師が再建し開山となりました。現在の本堂は、簡素な禅刹らしい江戸時代の建築であります。伝承では、大慈寺の開基を「朝日長者」とするのは、地形が東に向いていて、眺望が絶景だったからです。この「朝日長者」の伝説では、高篠山の「夕日長者」と財産比べをし、夕日側が粟の俵を並べたのに対し、朝日側は小判を並べたといいます。「秩父三十四所観音霊験円通伝」には、この地に「今も長者屋敷とていすずえのみ残れり」とあり、昔は、礎石があったといいます。

札所10番

札所10番

恵心僧都作と伝わる本尊のほか、「仏師藤四郎」銘のある寄木造の地蔵、青銅製の子供を抱いた子育て観音も多くの人々に親しまれております。秩父札所10番の、おびんづる様はとても人気で、撫で仏と云われ、体の痛い所、不調の個所をおびんづる様に託してさすると、身代わりになってくれると云われております。 おびんずる様は、お釈迦さまのお弟子の一人で、神通力にすぐれていたそうです。 しかし、みだりに世間の人に神通力を用いたため、お釈迦さまの呵責を受けて涅槃を許されず、お釈迦さまの滅後も衆生を救い続けるとされています。

御詠歌:ひたすらに 頼みをかけよ 大慈寺 六の巷の 苦にかはるべし
真言:おん あろりきゃ そわか
宗派:曹洞宗
本尊:聖観音菩薩
住所:〒368-0072 埼玉県秩父群横瀬町横瀬5151
電話:0494-23-4124
時間:8時~17時
交通:「西武秩父駅」より西武バス皆野行きか定峰行きで「深沢」下車、徒歩4分。

延命地蔵

延命地蔵

秩父札所10番寺の道の通りに赤い頭巾と赤い腹がけを着せられた、ふっくらした顔だちの大きな延命地蔵が巡礼者たちを笑顔で迎えてくれております。この寺の名物珍竹梅が枯れてしまってお目にかかれなくなった今では、大慈寺の人気者はニコニコ顔の延命地蔵でしょうか。

オビンズル様

オビンズル様

秩父札所10番寺のオビンズル様とは、十六羅漢中第一の位にあったが、その神通力をもてあそび、良からぬ所業があったので釈迦の呵責を受けて涅槃を許され ず、釈迦の入滅後も衆生を救いつづけたという白髪・長眉の仏神だったといいます。

攝津から来た儒者

攝津から来た儒者

攝津から来た儒者が仏道を罵しるのをこの寺の本尊老僧に化身して一言にて諭す。