秩父札所16番巡り無量山西光寺

秩父札所16番巡り無量山西光寺のご案内

歴史

歴史

札所では数少ない真言宗豊山派の寺で、御宝前に大壇があります。本堂も兼ねた観音堂は、宝永七年の建立です。秩父札所16番の境内右手に、古い宝形作りの三間四面の堂があります。これは初期の観音堂で、今は札堂と呼ばれております。古い柱に多くの釘跡が残っているのは、巡礼が木製の納札を打ちつけた跡であります。現在でも保存されている納札は、数百枚あって、札所巡りが、往時、いかに活況を呈していたかが偲ばれます。

札所16番

札所16番

無量山の額を掲げる山門をくぐると正面に本堂がある。札所16番の本堂の欄間には釈迦涅槃の額がかけられている。本尊の千手観音像はこの内陣に安置してある。秩父札所16番の堂の東側には前庭を囲むコの字形の回廊堂がある。中には四国八十八ヶ所霊場の本尊を模した木像が並んでいる。1783年(天明3年)浅間山大噴火により命を失った人や家畜の精霊菩提のため造営されたというが、これを拝めば四国遍路を果たしたと同じ功徳を得るという。この回廊堂に囲まれた中庭には二つの小さな堂がある。一つは四国八十八ヶ所に縁のある金比羅堂、もう一つが中に観音をまつる納札堂である。納札堂は、江戸時代には秩父札所各寺に必ずあったものだが、今ではここだけになってしまった。

御詠歌:西光寺 誓いを人に尋ぬれば ついの住家は 西とこそ聞け
真言:おん ばざら だらま きりく
宗派:真言宗豊山派
本尊:千手観音菩薩
住所:〒368-0051 埼玉県秩父市中村町4-8-21
電話:0494-22-4444
時間:8時~17時
交通:「西武秩父駅」より徒歩25分。または、秩父鉄道「秩父駅」より徒歩16分。

酒樽大黒様

酒樽大黒様

大きな酒樽に、草葺屋根の珍しいお堂があります。この酒樽は一日三合飲んでも30年分は飲めるお酒が入るという大きなものであります。この中に酒樽大黒様 が鎮座しておられます。この大黒様に祈願して名刺を貼っておくと、お金が倍になるそうです。参拝者の名刺がいっぱい供えてあります。

釈迦涅槃図

釈迦涅槃図

お釈迦様は、三十五歳でブッダガヤにて尼連禅河のほとり、菩提樹の下で悟りを開いてから四十五年間、インド各地を行脚して仏法を説き広められました。そして八十歳になって、持病の背中の痛みも思わしくなかった。生まれ故郷へ向かう途中で、波婆城にて純陀という人が布施として差し上げた茸料理に中毒され、体調を崩され、拘尸那竭羅の跋提河のほとり、沙羅双樹のもとで入滅されました。その模様は「涅槃経」に記されており、それに基づいて画かれたのが「釈迦涅槃図」です。

回廊堂

回廊堂

秩父札所16番寺本堂に向かって右手に、四国八十八ヶ所霊場の御本尊の写しを奉祀した回廊堂があります。ここに入って御本尊を全部拝むと、四国霊場をお詣りし たご功徳があるといわれています。これは天明三年の浅間山噴火によって亡くなった人や家畜を弔うため造営されたものであります。

オビンズル様

オビンズル様

札所16番寺の四国八十八ヶ所回廊堂の中に、オビンズル様が坐っております。このオビンズル様は体の悪いところを治してくれると言われております。肩や 腰、腹等悪いところのある人は、右手で自分の患部を撫で、その手で、オビンズル様の同じところを撫で、更にもう一度自分の患部を撫でるのであります。オビ ンズル様の頭や肩、足等が光っているのは、大勢の人が撫でた跡です。