芝桜と幻のクマガイソウ見学

秩父芝桜

芝桜

秩父の武甲山の麓、羊山丘陸の斜面を利用して白・ピンク・赤・紫色等のシバサクラを組み合わせてデザインされております。広さは約17,600平方メートルもあり、約40万株以上の芝桜が楽しめます。芝桜のデザインは、秩父夜祭の躍動感・山車の囃し手の襦袢をイメージしたと言われております。

芝桜は、花の形がサクラに似ておりますが、これは、ハナシノブ科の多年草になります。北米が原産になっており、寒い地域で増えています。ここには、9種類の品種が植えられておりますので、見る場所によっていろいろな花のグランデーションを楽しむことができます。以下は、それぞれについて説明します。

モンブラン:花色は白色です。葉色は明るい黄緑色なので、遠目で見ると同じ白色の品種より明るい感じがします。
花の大きさは小振りですが、たくさん花がつきます。 暖かくなると、一気に茎が伸びていきます。

アメージンググレース:白花で中央にピンクの模様が入る品種です。コーラルアイにも似ていて、中央のピンクの色目が控えめになっております。

多摩の流れ:白色にピンクの縞が入った花びらが特徴的になっていますので、女性から圧倒的に人気のお花です。ピンクのストライプがとても愛らしく、ピンクの星のような花びらになっております。

リットルドット:リットルドットは、モンブランと同じ純白ですが、こちらは小さくてハート型の花弁になっております。

オータムローズ:花色は女性から親しまれている柔らかな桃色になります。女性が好きな淡いピンク色で優しい印象を与えてくれます。芝桜の品種の中でも、生長が遅い方になっております。

スカーレットフレーム:芝桜で赤色と言えば、この品種になります。 花つきは少ないですが、花びらが細身で可憐です。中央の濃い赤色がさらに印象強くしていますので人気になっております。

マックダニエルクッション:花色は濃い桃色になっております。生長は遅いですが、芝桜の中で一番病気や暑さや寒さに強い、丈夫な品種になります。葉は細かくて硬く、触るとチクチクします。芝桜の中で一際大きく目立っております。

エメラルドクッション:花はお洒落なブルー系で、花びらが大きめの大輪です。 長めの葉が特徴で、成長も早い品種になっております。

オーキントンブルー:花色は紫がかった青色になっております。クリアなブルーは涼しい印象を与えてくれます。花付きは少ないですが、他の品種に比べ開花期間が長いです。 軸が上に向かって伸びようとするため、この花が集まっている場所はボリュームがあります。

このように、9種類の芝サクラが集まって、それぞれがイメージされたデザインのもとに集まっておりますので、とても綺麗な風景になっておりますので、是非、見に来てください。

 

 羊山公園の芝桜

芝桜

羊山公園の芝桜はとても広いので、武甲山を背景にして見るのもいいし、高台のベンチに座ってゆっくりと見るのも素敵ですよ。出店もでておりますので、秩父のグルメもお楽しみください。

 秩父芝桜

見頃:4月中旬~5月上旬

電車:西武秩父駅(西武鉄道)より徒歩10分・お花畑駅(秩父鉄道)より徒歩20分。

車:花園インター(関越道)より1時間

幻の花クマガイソウ

ランの女王クマガイソウ

この時期になると、宿の庭に、あの幻のランの女王と呼ばれているクマガイソウが開花します。クマガイソウの名は、昔の武士が背中に背負った母衣に見立て、熊谷直実に、優しげな姿の方を平敦盛にあてたものと言われております。草丈は30cmくらいまで伸び、葉は対生するように二枚つき、それぞれ扇型の特徴的な形をしています。
花はその間からのびた茎の先につき、横を向いております。花弁は5枚の細い楕円形で緑色を帯び、唇弁は7cm位に大きく
膨らんだ袋状で、白く、紫褐色の模様があります。唇弁の口は左右から膨らんで狭まっているように見えます。とても見事なので是非お立ち寄りください。

クマガイソウ

見頃:4月下旬~5月上旬

場所:すぎの子の宿の庭

住所:埼玉県秩父市荒川上田野1743-1